GEM for Max/MSP

 インタラクティブアートなどに利用できるCGアニメーション制作・実行ソフトウェアGEM (Graphics Environment for Multimedia)を、Max/MSP(現Max6日本語ページ)上で動作するように移植・発展させたものがGEM for Max/MSPです(残念ながら現在は開発をしていません)。元々は、ビジュアルプログラミング環境PureDatapd日本語関連ページ)上でOpenGLベースのリアルタイムCGを描くソフトウェアとしてMark Danksが開発したものですが、現在はオープンソース・ソフトウェアのプロジェクトとしてオランダのIEMを中心に開発が続けられています。当初はSGI IRIXとWindowsNT上のPureDataで動いていたものを、PureDataと同様の商用ソフトウェア Max/MSP (Mac用) でも動作するように移植し始め、様々な機能拡張を行って本家PureDataのGEMにもMac用ソースコードとして採用されています。また、このソフトウェアを利用してインタラクティブアートの制作・上演を行っているアーティストの方々もいます。
 なお、Max/MSP(現Max6)には開発元のCycling’74社が開発したJitterというCG描画用コンポーネントが存在してOpenGLを利用する機能も持っていますが、Jitterはマトリクスデータ(配列や画像データなど)をベースにした処理を行うものであり、GEMはOpenGLをベースに3D処理を中心に扱うものです。同じようなことができますが、内部の仕組みや動きは全く違うものとなっています。

GEM for Max/MSP
maskdancer
skydolhpin
GEMとJitterの連携
対外発表
  • Max/MSP/Jitterで創る音楽と映像, AppleStore心斎橋 (2006) (レクチャ)
  • 平#重行: サウンドやCGのリアルタイム処理を簡単に!, 関西オープンソース2004 ステージ講演 2004/10/23 (2004)
  • 平井重行: Maxケーススタディインタビュー, トランスMaxエクスプレス, リットーミュージック, pp.911-913 (2001)
  • 平井重行: GEM for Macintosh(第2報), DSP SUMMER SCHOOL 2001 (2001)(口頭発表)
  • 平井重行: GEM for Macintosh のオブジェクト開発, The Proceedings of DSP SUMMER SCHOOL 2001, pp.19-25 (2001)
  • 平井重行: GEM for Macintosh, DSP SUMMER SCHOOL 2000, (2000) (口頭発表)
  • 平井重行: MAX のグラフィクス機能の拡張-GEM のMacintosh への移植-, The Proceedings of DSP SUMMER SCHOOL 2000, pp.20-25 (2000)