大学院進学について

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 平#研では大学院進学を強く推奨します。本学大学院の先端情報学研究科に進学して平#研を希望することだけを推奨するのではありません。他の研究室へ進学するのでも構いませんし、他大学大学院へ進学することでも構いません。これは、配属学生がいずれ技術者となることを踏まえると、多くの学生は学部では大した経験ができないから、と考えているからです。学部3年次が終わった頃に何かアピールすることができるレベルまで経験を積んでいる学生はごくわずかです。IT系(特にソフトウェア関連)の技術者として今後仕事をしていきたいのであれば、海外(特にアジア諸国)の人たちと対等以上に仕事ができる人材になる必要があります(人件費が海外のほうが安いから)。そう考えると中途半端なスキル・知識で今後のグローバル社会に出るほど将来が不安になることはありません。単に大学院に進学すればいいというものではありませんが、少なくとも学部の卒業研究よりもレベルが高い内容を扱って、いろいろと考え抜く必要があるうえ、ちゃんと修士論文を書いて審査をパスしないと修了できないという関門があります。スキル・知識は時間を使えばいろいろと得ることができるのですが、社会に出る前(就職活動する前)にいろいろと「考え抜く」力を身につけることは、今後の社会を担っていく人材として非常に大事な話です(もちろん、自分自身が就職希望する先の企業を見極める能力そのものでもあります)。それらの理由から、研究室としては大学院進学を大いに勧めています。

 これまでも平#研からは毎年何人も大学院へ進学しています。当研究室に残る学生もいれば、他大学大学院へ進学した実績もいくつもあります(例えば、京都府立大学大学院、奈良先端科学技術大学院大学、北陸先端科学技術大学院大学、電気通信大学大学院、など)。

 なお、当研究室に残る場合は、教員である平#と普段から会って話をする機会が増えることになります。大学以外で様々な企業・法人での業務を経験してきた平#は企業や社会についての様々なことを伝えることができます。学会での研究発表や内外の様々なイベントへの参加、また研究室の後輩(学部生)への日頃の指導・アドバイスなど、いろいろと経験できることの一つに、教員がいつも側に居ることをメリットとして感じてもらえれば幸いです。当研究室の大学院生募集ページには、修了者の論文リストなども載せていますので、ぜひそちらも見て下さい。