募集する学生像

こんな学生を募集します!

以下に学生像をいろいろと挙げていますが、2022年度は特に下記テーマなどに興味ある人を募集します(これらに合致しなくとも希望してもらって構いません)。

特に募集したい研究テーマ(に興味ある人)
  • 音響の深層学習技術(認識・生成)
  • インタラクティブソニフィケーションのサウンドデザイン・プログラミング
  • 8Kやマルチプロジェクションなど、大画面向けインタラクティブCGのプログラミング・制作
  • 床面センサを用いた健康管理、見守り技術の開発(画像処理・機械学習・応用システム)
  • AIスピーカのハック・カスタマイズ
  • RasPi等のマイコンやファブ機材による組込み系ユーザインタフェース機器開発

■普通ではないものを作りたい人

本研究室は、ライブラリやフレームワークなどソフトウェア開発のための有益な機能を提供するテーマ(ソフトウェア内部の仕組みに精通)や、具体的なシステムのユーザインタフェースのためにリアルタイムCG処理プログラムを作る・音や音楽のデザインをするテーマ(ゲームのUI開発と同等)、Webシステムを含めた多機種・多言語環境をミックスするテーマ(システム構築)、電子工作と共にマイコンやFPGAを使った高度なソフトウェア処理を組み合わせたテーマ(組み込み系)、実際に人の行動を測ってひたすら数理・物理的に解析するテーマ(データ分析・考察)、いずれも機械学習(特に深層学習)技術を活用するなど、個別学生の興味や性格などに応じて様々な取り組みを行います。ただしどれも通じているのは、これまでにないインタラクティブシステムを創造・実装・試作して、世の中に見せる・役立たせることです。それを、ゲームを含むエンタテインメントシステムやインタラクティブアートに関して扱ったり、実験住宅ΞHomeを研究プラットフォームとして次世代の住宅環境に関して扱ったりしています。そのような研究活動に興味がある学生を募集します。

■サウンドや音楽などの表現技術やデザインに取り組みたい人

インタラクティブなサウンド表現や音楽表現については、CGや画像処理のテクノロジーに比べて抽象度が高く、個人のノウハウや経験に基づくことが多いのが現状です。そのような表現を機能的なデザイン手法として共有しつつ、世の中の様々な事象や新たな物事にサウンドや音楽で表現することのデザイン研究にも取り組んでいます。DAWなどのサウンド系のツールで音楽や音響制作を行っている学生や、シンセサイザーが大好きな学生、音楽やサウンドの分析や生成に興味がある学生、既存楽器の音楽演奏について客観的に分析することなどに興味がある学生を募集します。

■人の行動を計測して解析したり理解したりしたい人

上記の、インタラクティブに動作する仕組みやシステムを作るためには、そもそも人の行動(生活の中における行動や、音楽演奏など特定場面での行動)を計測して、解析することが必要です。様々なセンシング技術を駆使して計測したデータに対し、信号処理技術や機械学習技術を通じて、その内容を解析・考察することも非常に大事です。新たなものづくり・システム作りではなくとも、人の行動を計測・理解するためのデータ解析や考察をしっかり行いたい人もいろいろなテーマがあります。もちろん、それはより新しい・より有用なインタラクティブシステムへと発展させる基礎となります。

■エンジニアとしての考え方・スキルを修得したい人

普段の研究室での研究指導においては、上で述べた何か作る・解析する、どちらの場合においても、エンジニアとして地に足ついた仕事をするための考え方やスキルを身に付けることを基本として行います。そして、テクノロジーと社会の関係性や未来における可能性まで視野を広げるべく、普段から様々なことを説いています。その上で今までにない(アリエナイ)モノ作りへと繋げ、学外へ向けてデモや発表を行ってプレゼンテーション能力も養う方針で研究活動を行っています。ですので、この方針に沿って世間をアッと言わせることをしたい人を強く募集します。
一緒に凄い・面白いモノゴトを創造しましょう!

■自発性×時間

本研究室で行っている研究分野・内容について強く興味を持って熱心に取り組める人であることはもちろんです。ただ、普段からの書籍・論文読みや技術トピックの情報収集、興味やテーマに応じたスキル向上(プログラミングや電子工作など)を求めますので、それらに相当な時間を割く普段の努力ができ、地味な作業や取り組みにも頑張れる人が望ましいです。そして、様々な物事に対して「こうあるべき」「こうするべき」と考え、自主性を発揮して行動する人・他人と意見を交わせる人、も望ましいです。また、研究分野の都合上、普段から研究室に居着く人がいいです。研究室にいないと進められないテーマが多いこともありますが、大学院生が普段から研究室に居ることも多いので、あなたにとっていろいろと有益な交流が図れます(教員以外に普段から質問や相談する人が近くにいる)。さらに研究室には実際に生活する場(実験住宅ΞHome)もあるというおまけ付きです。なお、4年次には週40時間程度を研究に費やすよう求めます(特に時間の管理はしませんが)ので、それ相応の取り組みに注力出来る人、したい人を募集します。

■自作魂やHack魂を持っている人大歓迎!

大学の授業とは関係なく自主的な活動・勉学に励んでいて、何かしら得意なことがある学生を大いに歓迎します。例えば、何らかのソフトウェア開発や、CG・映像・音楽・音響・電子工作・手芸・木工・金工などを含む各種作品制作など、何か作る・生み出すことについて、得意なことがある人や熱中してきた人、です。自分で手を動かしていろいろ作ったり試したりする心はとても大事です。また、中身を分析的に探りながら何か作ったり試したりする心も重要視します(これらを自作魂やHack魂と呼んでいます)。他には、コンピュータに関係なくとも何かしらの分野やテーマについて精通していて、いろいろと詳細を調べてまとめたり、客観的に分析して自分なりに意見を述べられる人(特定の物事やテーマについて客観的に語ることができる、いい意味でオタクな人)なんかも歓迎です!
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■イベント好き

コロナ禍ではなかなか難しいのですが、卒業研究とは直接関係ないイベントを研究室内外で実施することがちょくちょくあります。そのような機会には積極的に協力する人が望ましいです。あと、学外のイベント(例:IT系勉強会や展示会、Maker Faireやニコニコ技術部などMake系イベントなど)に自主的に参加するような、志向や思考が学内に閉じてなくて外部へ向いている人も大いに楽しめる研究室でしょう。
過去には、流し素麺大会を実施したり、自主企画ハッカソンを実施したり、雪面でARマーカーを作ったり、研究と無関係の作品制作やムービー制作(ニコ動などで公開)したりなど、アクティブな学生が集まるといろいろと面白いことが満載です(本研究室のイベント情報参照)。さぁ、研究室内や学部・学内での様々な企画に首を突っ込むと共に、学外へ向けていろいろとアクションを取りましょう!
ahosuki SnowARMarker ADAA2010 CSE流し素麺 somenprogramming lovelab lovelab2 Hackathon2012 Hackathon2012 MFT2012 OpenCampus2012 OpenCampus2012 funny1 科学技術フェスタ2013A 科学技術フェスタ2013B 京都マラソン2014 雪面QRコード作成

おまけ:企業・社会との繋がり

本研究室は、企業からの見学への対応や、システムのデモンストレーションなどを行う機会があります(コロナ禍以前は年間20-30回)。しかも様々な業界・分野からの引き合いがあり、教員個人の企業などとの繋がりも多いため、実際に研究活動に関して社会との接点も多く見出すことができるでしょう。また、マスコミやWebメディアなどからの取材も多く、学生自身が記事に登場することなどもしばしばです。さらに、年に1、2回ほど研究室OB/OG会を開くので、そこで様々な先輩達(某有名製品やアプリの開発者や、起業した人など)とも交流でき、人脈が拡がったり社会との繋がりも実感できます。しっかりとした研究活動が、学生・教員による学会発表や研究室Webサイトだけでなく、メディアを通じた社会への情報発信も多い研究室であることを理解のうえ、普段から研究に勤しみましょう!

重視するコースや方針について

上述のような授業以外の場で何かに熱中して頑張ってきたことや得意なこと(学部の専門分野に関係なくとも良い)がある人は、その特徴を活かしてもらいたいと思っています。そういうことが特にない人は、プログラミングなり数学なり何かしら前向きに取り組める何かを持っている人に配属希望して欲しいと考えています。数学系科目はすべて履修していることが望ましいですが、数学は不得意でもプログラミングに熱意を持って取り組んでいたり、授業以外で何かしら作ったり試したりして相応の実績がある人はそれでもOKです!
なお、本研究室では、ハードウェアからソフトウェア、ソフトウェアでも様々な階層の内容を扱うほか、生体計測や心理・認知科学の内容まで扱う研究室ですので、学部の専門科目で取らなくていいものなんてありません。ですので、情報理工学部のどのコースの学生であっても、何かしら対応するテーマを作ることは可能です。ただ、しっかりと真面目に勉強しておいて欲しいとは思っています。自分で勉強した!これから勉強する!という気概のある人は前向きには見ますし、「…なことをやりたいから、…の勉強を主にしてきた」と説明できる人は好ましいと考えます。ともかく将来ビジョンを持ち、情報関連技術を前向きに考えて勉強している人を募集します。加えて、大学院進学を検討している人も大募集中です。