Tsunagun: 宅内機器やサービスを連携するビジュアルプログラミング環境

プログラミング画面
 既存家電機器を赤外線で統合コントロールする学習型マルチリモコン機器(例:iRemocon, Plutoなど)が出てきています。また、IoT(Internet of Things)の流れと共に家庭内で利用できる様々なスマート機器が次々に登場しており(例:Netatmo, Hue, WeMo, ring, mimo, 246 Padlock, Beam Toothbrushなど)、今後はインターネットに接続するスマート機器が溢れかえる状況になるでしょう。個別機器はスマートフォンなどで設定したりアプリとして利用できますが、様々なインターネットサービスを含めて個々の機能を連携させてよりスマートな環境を作るニーズは今後高まってくると考えられます。そのようなことを踏まえて、既に様々なスマート機器やサービスを連携させるものとして、IFTTTやZapierが存在します。これらは機能どうしを1対1で結びつける関係をWeb画面上で記述するもので、非常に簡単に設定ができます。ただ、複数の連携が記述できなかったり、多数の設定を作成した場合にその管理が煩雑になるという課題もあります。
 この研究では、それらの課題をまとめて、対応するためにビジュアルプログラミングの手段をユーザインタフェースとして提供することを提案し、そのプログラミング環境とバックエンドで動くシステム「Tsunagun」を試作しています。箱(オブジェクト)どうしを指でくっつけて接続するだけで連携関係が簡単に作れます。そして個別機器やサービスの機能選択・設定は、各オブジェクトをピンチアウト操作すれば設定項目が現れ、細かな設定や調整が可能です。作成されたプログラムはサーバ側で管理・実行されるものです。このプログラミング環境とサーバは、実際にコンピュータ理工学部の保有する実験住宅ΞHome(くすぃーほーむ)において動作しており、実環境での様々な自動化や人の行動によるインタラクティブな動作を実現しています。

 なお、本研究で開発したソフトウェアは、オープンソースソフトウェア(OSS)としてGitHubにて公開しています。

システム概要図




公開ソフトウェア
 本研究で開発したAndroidタブレット端末上でタッチ操作可能なビジュアルプログラミング環境、およびJetty上で動作するサーバソフトウェア(作成プログラムのデータ送受信と実行、制御機器・サービスなどの管理機能)をオープンソースソフトウェア(OSS)として公開しています。

対外発表
  • 橋岡良, 平井重行: スマート家電やインターネットサービスの統合制御システムとそのビジュアルプログラミング環境, 情報処理学会第77回全国大会講演論文集, 5V-04 (2015)
  • 橋岡良, 平井重行: 住宅内の機器・サービスを統合するためのビジュアルプログラミング環境とシステム, インタラクション2015 インタラクティブ発表 A12 (2015) [pdf]
  • Ryo Hashioka and Shigeyuki Hirai, Visual Programming Environment for Coordinating Appliances and Services in a Smart House, Proc. of AmI2014 (2014)
  • 橋岡良, 平井重行: 住宅内の機器・サービスを統合するためのビジュアルプログラミング環境, WISS2013論文集, pp.151-152 (2013) [pdf]
  • 橋岡良, 平井重行: 住宅における機器・サービス統合制御システムとそのプログラミング環境, 情報処理学会研究報告2013-UBI-39-7 (2013)
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