床面センシングによる洗面台前の生活行動認識

【概要】
 洗面台前で日常的に行う行動は男女や年齢によって様々ですが、「歯磨き」「洗顔」「手洗い」は多くの人が共通して行う生活行動だと言えます。そして、それらの行動には、手腕を往復する運動が含まれています。本研究では、その手腕の往復運動の動きが、身体を通じて足にまで伝わることに着目しているほか、人によって洗面台前での立ち位置や立ち方(足の置き方)、足の大きさや体重が違うことにも着目しています。。そこで、洗面台前の床面で圧力分布を計測すること、また立ち位置やその重心の変動(腕の振りなどによる振動)を計測し、機械学習技術(俗に言うAI)を用いることで、「誰が」「どの生活行動を」行っているのか、同時に認識する技術について研究しています。

【特徴】
 歯磨きについては、スマート歯ブラシなどの道具を使うことによる認識は可能ですが、洗顔や手洗いはカランを捻るしかモノを使いません。一方で、洗面台は浴室前に設置されていることが多く、脱衣場としての位置付けでもあるため、カメラを設置することの心理的障壁が高いと言え、画像認識技術を用いない行動認識手法が実用上は有効と考えられます。このような事情から、「歯磨き」「洗顔」「手洗い」などに含まれる手腕の往復運動を含む生活行動を床面で計測・認識する技術は、日常的な生活行動を変える必要なく、また特別な道具の利用方法を憶える必要なく利用できるものと言えます。

【応用性】
 この認識技術が確立すれば、生活行動のライフログ応用(健康管理や認知症対応等への応用)が期待できます。また、リアルタイム処理を行うことで、子供向けの歯磨きや手洗いの練習や習慣付けの支援など、インタラクティブなアプリへの応用も可能で、その際にミラーディスプレイと共に利用することもできます。

対外発表
  • 園田 謙人,岡田 滉太朗,平井 重行: シート型圧力センサを用いた洗面台前生活行動識別とその応用, 情報処理学会インタラクション2019論文集, インタラクティブ発表1B-44 (2019)
  • 園田謙人, 平井重行: シート型圧力センサを用いた体重測定の試み, UbiquitousWearableWorkshop2018プロシーディングス (2018)
  • 園田謙人, 平井重行: シート型圧力センサを用いた洗面台前生活行動識別の試み, 情報処理学会研究報告 2018-HCI-180-17/2018-UBI-60-17 (2018)
  • 園田謙人, 小山貴之, 平井重行: 床面振動解析による洗面台前生活行動推定の試み, ヒューマンインタフェースシンポジウム2018論文集, 6C1-3 (2018)
  • 小山貴之, 平井重行: 洗面台での日常生活行動の床面振動計測とその振動モニターシステム, 情報処理学会インタラクション2016論文集, インタラクティブ発表 2B36 (2016)
  • 小山貴之, 平井重行: スマート洗面化粧台へ向けた床面振動計測と行動認識の検討, 情報処理学会研究報告 2016-HCI-166-7 (2016)
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